放射性物質の減衰(げんすい)に関する言葉で、「半減期」というのがあります。
「半減期」ということは、この2倍の時間が経てば、放射性物質は0になるのでしょうか?
放射性物質は、半減期の2倍の時間が経てば0になるわけではない
放射性物質は、崩壊を繰り返し、最終的に安定した物質へ変化すると放射線を放出しなくなります。
その場合、崩壊によって始めの放射性物質の数が半分になるまでの時間を半減期といい、放射能は、時間がたつにつれて弱まっていきます。
一般的には、放射性物質の半減期の期間が発表されていますが、半減期とは、このようにその物質から出る放射線量の値が半分になる時間(期間)です。
なので、半減期の2倍の時間が経てばその放射線量が0になるのではなく、単に半分になるだけなので、例えば放射能の値が1%以下になるためには、その放射性物質の半減期の7倍の時間が必要となります。
1期目–50%
2期目–25%
3期目–12.5%
4期目–6.25%
5期目–3.125%
6期目–1.5625%
7期目–0.78125%
…
そして、この半減期は、放射性物質によって異なっています。
例:1%以下になるまでの日数
放射性ヨヨウ素131–半減期=8日 —– 1%以下=8日×7期=56日
セシウム137 —–半減期=30年—- 1%以下=30年×7期=210年
ストロンチウム90 —-半減期=29年—- 1%以下=29年×7期=203年
プルトニウム239 — 半減期=2.4万年– 1%以下=2.4万年×7期=16.8万年
ウラン233 — 半減期=16万年– 1%以下=16万年×7期=112万年
ウラン238 — 半減期=45億年– 1%以下=45億年×7期=315億年
カリウム40 — 半減期=13億年– 1%以下=13億年×7期=91億年
つまり、ヨウ素以外は、我々が生きている間はもちろん、子々孫々まで影響があるのです。
そのため、放射性廃棄物の保管に必要な期間が10万年、100万年などと、途方もない時間がかかるわけです。
参考にしたサイト
放射能はいつまで残るんでしょうか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1071622975