冗談に聞こえるかも知れませんが、ニュージーランドは「乳」国となるはずでした。
ニュージーランドの略称(りゃくしょう)は「乳国」になるはずだった
アメリカを「米」国(べいこく)、イギリスを「英」国(えいこく)、ロシアを「露」国(ろこく)といったように、日本では世界の国々の名前を漢字の略称で表示することがあります。
そして、これが「乳」国になりかけたのがニュージーランドです。
話は1980年代に遡(さかのぼ)ります。
当時の駐日大使(ちゅうにちたいし)が、自国の漢字表記を「乳」国に決定しました。
しかしながら、この略称は定着(ていちゃく)しませんでした。
現在では、中国の表記「新西蘭」の頭文字である「新」が、ニュージーランドの略称として使われています。
ニュージーランドの英語名が「New Zealand」になった経緯
ニュージーランドの正式名は、英語でNew Zealand(ニュージーランド)、マオリ語で Aotearoa(アオテアロア)、また、略称はNZです。
New Zealandを直訳すると、「新しいジーランド」となります。
Zealandというのは、オランダのゼーラントのことです。
ヨーロッパ人探検隊(たんけんたい)を率(ひき)いて、ニュージーランドに最初に到達(とうたつ)したタスマンが、オランダ人だったことから、ラテン語でNova Zeelandia(新しいゼーランディア)と名付けられました。
そしてさらに、これをオランダ語に訳した「Nieuw Zeeland」が、New Zealandという英語名のもととなったのです。
おわりに
「ニャー、乳国って、夕方のことだよニャ」「それは、『夕刻』」
今日は、ニュージーランドの略称は「乳国」になるはずだったという話を書いてみましたが、いかがでしたか?
現在でも、新しい名称をつけても定着しないということはけっこうあるようですね。
個人的には「乳国」にならなくて良かったと思いますが(^^;、皆さんはどう思いますか?(^^)