「先生にチクるなよ!」
「お前だろ、チクったのは!」
などと、「告げ口する」という意味で使われる「チクる」という言葉。
この言葉は、そもそもどういう意味なのでしょうか?
また、この「チクる」にはどのような類語があるのでしょうか?
チクるとは、そもそもどういう意味?
「チクる」という発音から、この言葉は擬音語(ぎおんご)で、「チクッと刺す」から「チクる」となったのではないかとも思えますが、どうもそういうわけではないようです。
「チクる」というのは、実は倒語(とうご)、つまり順序を逆にした言葉で、「口」という言葉を逆さにした「ちく」に、「る」をつけて動詞化したものです。
「チクる」の同義語として、「さす」という表現もありますが、こちらも「刺す」ではなく、漢字で書けば「指す」です。
こちらは警察などに仲間のことを密告する際に、「あいつです!」と指すところから来ています。
少しややこしいですが、「密告する」を意味する「チクる」も「さす」のどちらも、「チクッと刺す」ことではないのです。
「チクる」の類語は?
「ボソボソ、ボソボソ…」「何だって? 山田君が私のことを?」
「チクる」と言いたい場合、他にはどのような言い方があるのでしょうか?
「チクる」と似た意味をもつ言い方には、他に「言いつける」「告げ口する」「告発(こくはつ)する」「バラす」「たれこむ」「耳に吹き込む」などの類語があります。
おわりに
「ねえ、チクるって、腐ってボロボロになることピョンよね」「それは、『朽(く)ちる』」
今日は、「チクる」とはそもそもどういう意味なのかという記事を書いてみましたが、いかがでしたか?
「口」から来ていたとは、ちょっと驚きですね。おお!(゚o゚)
ちなみに、犯罪者の古い隠語(いんご)で、「警察にたれこむ」ことを「サツにさす(察に指す)」と言います。
こうなると、なにかダシャレのようですね。(^^;