切れなくなったハサミや包丁は、アルミホイールを切ると切れ味が戻ります。
これは、切れなくなったハサミや包丁でアルミホイールを切ると、切断面に「構成刃先(こうせいはさき)」ができるためです。
「構成刃先」というのは、やわらかくて伸びやすい材料であるアルミニウムや軟銅などを比較的低速度で切断すると、その部分で物理・化学的変化が起こり、切った材料の一部が刃先に付着して、あたかも新しい刃先が出来たように振る舞う現象です。
この付着物は、加工硬化されているので硬く、「構成刃先」という名の通り、切れ味の落ちた刃先にかわって良く切れる刃物の代わりをするのです。
参考にしたサイト
構成刃先-加工技術データベース
http://www.monozukuri.org/mono/db-dmrc/cutting/basic/built-up_edge/build-up.htm