写真はこちらからお借りしました。
世界に19種いるウナギのうち、日本人がよく口にしているのは「ニホンウナギ」です。
現在食卓に上るウナギのほとんどは養殖(ようしょく)ですが、天然のニホンウナギの生態(せいたい)は、長い間謎に包まれていました。
ニホンウナギの故郷は、はるか遠くマリアナ諸島付近だった!
さて、そんなニホンウナギの親は川で獲(と)れますが、実はその産卵場所は、そもそも明らかではありませんでした。
川辺や河口で一生を過ごしているとも考えられていたのです。
ところが、2009年(平成21年)に、驚くべき発見がありました。
東京大学などが、太平洋のグアムから西に200キロ以上も離れたマリアナ諸島付近で、ニホンウナギの卵31個を世界で初めて採取したのです!
そして2011年(平成23年)には、なんと、100個を超える卵を発見!
一帯の海には、「海山(かいざん)」という海中の山があり、ウナギはこの山を目印に集まっていたのだといいます。
これら一連の調査から、ニホンウナギは日本近海に棲(す)む魚ではなく、毎年夏、新月の日に産卵し、北海道海流や黒潮(くろしお)などに乗って、日本へやって来ていることが分かったのです。
おわりに
「君って、こうしてつかんでもビリビリこないニャー」「それは、『電気ウナギ』だよ。ボクは、普通のウナギだからね」
“Hey, you don’t get chills when I grab you like this.” “That’s an electric eel. I’m an ordinary eel.”
今日は、ニホンウナギの故郷は、はるか遠くマリアナ諸島付近だったという話でした。
名前が「ニホンウナギ」なので、てっきり日本近海の魚だと思いきや、実は遠方(えんぽう)からはるばる日本に来ていた魚だったのですね。
これはビックリですね。おお!(゚o゚)