座禅(ざぜん)は、眠気や雑念(じゃねん)を取り払い、悟(さと)りの境地に入るためのもの。
修行を重ねた禅僧(ぜんそう)でも、瞑想状態でいることは難しいのですが、実は、ジャズの好きな人はいとも簡単にこの悟りの境地に入っていたのです。
普通の人が、目を閉じて安静にしている時、脳波はアルファー波の状態になっています。
薄く目を開けただけでもこのアルファー派は消えてしまうのですが、禅僧は目を半眼にしているのにアルファー波が連続して出ていて、深い瞑想(めいそう)に入るとシータ波となります。
ところが、なんと、「ノッている」ジャズの観衆にも、このシータ派が出現するのです!
ジャズのリズムに乗って、手や足、そして体全体を動かしているのに、不動の瞑想中の禅僧と同じ脳波が出ているというのは、考えてみたら不思議ですね。
さあ、それでは今日から、あなたもジャズに酔いしれ、我を忘れて悟りの境地に入りましょう?