赤塚不二夫のギャグ漫画・「元祖天才バカボン(がんそてんさいバカボン)」のテレビアニメで、最終回はどうなるのでしょうか?
写真はこちらからお借りしました。
パパ、あやしげな占い師にみてもらう
ある日、パパは占い師(うらないし)から自分の名前をズバリと言い当てられます。
実際には、その占い師がバカ田大学の後輩(こうはい)だから知っていただけなのですが、パパはその占い師を全面的(ぜんめんてき)に信じ込んでしまいます。
そんなパパに、その占い師は、
「あなたは、人と別れるときはさよならを言うでしょう」
と、当たり前のことを予言(よげん)します。
するとどうでしょう。
その予言通りに、ウナギイヌは故郷(こきょう)の浜名湖(はまなこ)に帰ってしまいました。
占い師の予言が次々に的中!
イヤな予感がしたパパが交番へ行くと、本官(ほんかん)さんは本庁勤務(ほんちょうきんむ)を目指し、指名手配犯(しめいてはいはん)を逮捕(たいほ)しようとしています。
パパは、それを阻止(そし)すると、
「この街にいてほしい」
と懇願(こんがん)します。
すると、本官さんは喜びを爆発(ばくはつ)させるのでした。
レレレのおじさんまでもが街を去る
さらにパパが散歩していると、レレレのおじさんが、
「この街から去って、ほかの街をキレイにする」
と言い出しました。
そこで、パパはママとバカボンに声をかけ、3人でレレレのおじさんが街を去らないよう、ゴミをまき散らかします。
次の朝、起きて家を出たレレレのおじさんは、あまりの散らかり方にビックリして掃除を始めます。
が、ママたちがクリーン作戦を実行(じっこう)して街は再びキレイに。
レレレのおじさんは、やはり街を去ってしまいました。
そして本官さんも、(あまりの成績の悪さに)本庁勤務が決まってから街から去ってしまいました。
パパ、視聴者に最後の挨拶
自暴自棄(じぼうじき)になったパパは、銭湯(せんとう)の煙突(えんとつ)に登ってしまい、街の人たちは騒然(そうぜん)となります。
すると、そんなパパを助けるために、ウナギイヌ、レレレのおじさん、本官さんが帰ってきました。みんな、この街が好きなのです。
パパは、
「やい! 易者(えきしゃ)の人、ワシは誰にもさよならを言わなかったぞ!」
と文句をつけます。
が、占い師はあわてず、
「当たってますよ。最後のさよならが残ってますよ」
と告げます。
するとパパは、
「あ、そうなのだ。全国のみなさん、実はワシらは今日でお別れなのだ。長い間応援(おうえん)してくれてありがとう。また会える日までさよならなのだ」
と言うと、ブラウン管の前の視聴者(しちょうしゃ)に、
「こ・れ・で・いい・の・だ」
と、涙ながらに最後の挨拶(あいさつ)をするのでした。
「元祖天才バカボン」のテレビ放送
1975年10月6日 ? 1977年9月26日(全103回)
※「元祖天才バカボン」は、「本作品こそ原作に沿った内容である」との意味合いで「天才バカボン」のあとに制作されたものです。
元祖のつかない「天才バカボン」の最終回は、以下をお読みください。