私たちが現在見慣れている、Cを横にしたような線の上に、川の字のように湯気がなびいているデザインの温泉マーク。
このマークは、かつてはまったく違った形をしていたということをご存じですか?
時代とともに変化してきた温泉マークの形
温泉マークの最古の例は、1661年(万治(まんじ)4年)に現在の群馬県安中市(ぐんまけん あんなかし)で起こった農民の土地争いに関する評決文(ひょうけつぶん)に残されています。
地図記号としての温泉マークが登場するのは、1887年(明治20年)頃に作成された地図で、丸い湯船(ゆぶね)から3本の湯気が立ちのぼる姿が見られます。
ただ、当時の湯気は直線になっているか、一方になびいているかのどちらかで、現在のように揺らいではいません。
写真はこちらからお借りしました。
その後、いったんは湯気が揺らぐデザインとなりますが、時代とともに、左、直線、右と変化。
2002年(平成14年)になって、再び湯気が曲線となり、揺らいだ感じの現在おなじみのデザインとなったのです。