自動販売機では、10円玉を21枚以上使えません。
これは一体、何故なのでしょうか?
自動販売機では、10円玉を21枚以上使えないのは何故?
「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第7条」で定められているため。
日本は、世界有数の自動販売機大国だということをご存知でしょうか?
日本自動販売機工業会によれば、2014年末の自動販売機の普及台数は503万台で、年間自販金額は4兆9526億円を誇っています。
さて、この自動販売機には、あまり知られていない制約(せいやく)があります。
それは、「10円玉を1度の購入で20枚までしか使えない」というものです。
たとえば、駅に設置されている切符販売機で210円の切符を購入するとします。
その場合、10円玉21枚では買えないのです。
これは、同一硬貨が強制力をもって使えるのは20枚までと決めた「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第7条」に則(のっと)っているためで、自動販売機に同一硬貨を連続して21枚投入すると、その瞬間にシステムがロックされ、返却口に戻ってくるように設定されているのです。