イチジクを漢字で書くと「無花果」。
これは、「花の無い果物」という意味です。
が、実際にはイチジクには花があります。
でも、イチジクの木をつぶさに観察しても、花らしきものは見えません。
花は、一体どこに咲くのでしょうか?
イチジクの花はどこに咲く?
イチジクの花は、実の中に隠れて咲く。
実は、イチジクは、花が実の中に隠れて咲くという変わった仕組みになっています。
そのため、外からは見ることができないのです。
イチジクには、赤いつぶつぶがあります。
これは、花嚢(かのう)と呼ばれる部分なのですが、イチジクは、この中で白い花を咲かせているのです。
写真は、こちらからお借りしました。
これでは、外からは見えませんね。
「無花果 – 花の無い果物」という名前がつけられたのももっともです。
イチジクの語源は?
イチジクの語源は「一熟(イチジュク)」、あるいはペルシャ語の「Anjir」から。
ちなみに、このイチジクという名前は、一体どこから来ているのでしょうか?
イチジクの語源ですが、これは「果実が一月(ひとつき)で熟す」、または「毎日一つずつ熟す」という意味の”一熟(イチジュク)”が 訛(なま)ってできたものとされます。
他には、いちじくを表わすペルシャ語の「Anjir(アンジール)」が、ヒンズー語で「Injir」になり、中国語で「映日(イェンジェイ)」と音写(おんしゃ)され、そこに「果(クォ)」が加えられて「映日果(イェンジェイクォ)」となり、これがが日本に入って「イチジク」と呼ばれるようになったというものもあります。