ファミリーレストランや家電店などで、買い物をするたびに点数が増えていくポイントカード。
機械を通すと、前の文字が跡形もなく消え、新しい文字に書き換えられていきますが、考えてみたら不思議です。
これは一体、どのような仕組みになっているのでしょうか?
このカードは、「リライトカード」と呼ばれるもので、カードの表面に染料と顕色剤(けんしょくざい)と呼ばれる固有の酸を含む記録層があります。
この部分に熱を加えると、この染料と顕色剤がくっついて色が出、文字、数字、絵などを描くことができます。
1mmあたり128個と、非常に多くのの点で構成されているため、細かい線の描画も可能です。
このカードを素早く冷やすと、染料と顕色剤がくっついたままになり、文字が現われます。
逆に、ゆっくり冷やすと、染料と顕色剤が離れて、文字は消えます。
ポイントは、加熱と冷却の速度です。
「リライトカード」は、この2つを変えることにより、書いたり消したりしているのです。