チラッ!と見せることを「チラリズム」といいます。
この言葉は、今では国語辞典にも載っている、れっきとした日本語です。
が、この言葉の生みの親は、意外な人物だといいます。
「チラリズム」の生みの親は浅香光代だった
井上章一(いのうえ しょういち)らによる編著『性的な言葉』などによれば、「チラリズム」という言葉を使い始めたのは女優の浅香光代(あさか みつよ、本名:北岡 昭子(きたおか しょうこ)、1928年2月20日 – 2020年〈令和2年〉12月13日 )で、1950年代に、自伝「女剣劇(おんなけんげき)」で、裸体を見せるストリップに対し、「チラリチラリのチラリズムでニッポン的なお色気で……」と書いたのが始まりだといいます。
浅香光代
写真は、こちらからお借りしました。
確かに、すべてをさらけ出すエロスよりも、限定的な”開帳”の方が、色気を感じるものです。
その後、この「チラリズム」という言葉は、男性たちに受け入れられ、広く知れ渡っていったのです。