多忙なビジネスマンには、お腹がすいているのに仕事が忙しく、つい昼食を抜いてしまうということもままあるのではないでしょうか?
そうなると、不思議なもので、ふと気づけば、あれほどあった食欲が、きれいサッパリ消えているということが多いですが、これは一体、何故なのでしょうか?
実は、この不思議さの訳は、単なる慣れの問題です。
人間は、匂いや熱さ、空腹感などに対しては、ある程度その状態が続くと慣れてしまい、あまり感じなくなってしまうのです。
ただし、断食をしているなど、長期にわたって食を断っている場合は別です。
断食をしばらく続けていると、次第に空腹感がなくなってくるといわれますが、これは、体内の脂肪が分解して、ケトン体という物質が出てくるからです。
このケトン体は、食欲中枢(ちゅうすう)をマイナスに刺激する、つまり空腹感をなくす作用があるため、お腹がすかなくなるのです。
ちなみに、このケトン体が出てくるのは、胃が空になってから24時間くらいたってからだとされています。