UFOが存在するかどうかはひとまずわきに置くとしても、その証拠写真といわれるものにはトリック写真が多いことは事実です。
今日は、ニセUFO写真をかんたんに見破るコツを書いてみたいと思います。
ニセUFO写真をかんたんに見破るコツは、構図とピント
たとえば、かつてアメリカのロドファー夫人が撮影し、世界中で話題になったUFO写真も、実はトリックだったことが見破られています。
ロドファー夫人の撮(と)った写真は、いわゆるアダムスキー型の円盤が、回転したり、変形したりするように見えました。
しかしながらその写真は、歪(ゆが)んだ模型をガラスに貼(は)って撮影したものであることが、日本の3人の研究者によって明らかにされました。
夫人の悪知恵も、日本人研究者には通じなかったのです。
ここまで凝った写真だと、素人目にはなかなか分かりませんが、多くのニセUFO写真は、ちょっとしたコツさえつかめば、かんたんに見破ることができます。
そのコツとは、その写真の構図とピントにあります。
やはり、ニセ写真には、どこかしら不自然さがつきまとうのです。
もともと、ニセ写真といっても、ネガに手を加えるなどの、手の込んだものはそう多くありません。
たいていは、窓ガラスに絵を貼ったり、UFOの模型を糸でつるしたり、円盤様のものを手で投げて撮影したりしている場合が多いのです。
しかし、もしもあなたが実際にUFOを見たとしたら、窓越しに写真を撮るでしょうか?
普通であれば、興奮のあまり窓を開けて、実を乗り出すようにして撮影するでしょう。
窓ごとうつっているUFO写真は、その構図から、かんたんにニセ写真と見破られることが多いのです。
また、窓ガラスに貼って写真を撮ると、逆光(ぎゃっこう)になりがちです。
そのため、このようにして撮られた写真は、UFOが黒っぽくなるのも特徴です。
さらに、天井などから模型を吊るしたり、投げたりして撮ったものは、UFOか、遠くの景色か、どちらか一方だけにピントが合っています。
これは、非常に不自然です。
殊(こと)に、UFOの方にピントが合っているものは、さらに不自然です。
何故なら、現実問題として、遠方を高速で不規則にヒュンヒュン飛ぶUFOにピントを合わせるなどということは、ほとんど不可能だからです。
このような写真は、ニセ物だとすぐに見破られてしまいます。
なかには、雑誌に掲載されたトリック写真を、そうと知らずに真似て、すぐに見破られるドジなUFOマニアもいます。