磯(いそ)や浅瀬はもちろん、深海や熱帯の海などに生きる、普段なかなか見られない海の生物のダイナミックな生態を手軽に、そして目の前で見ることができる水族館。
この水族館には、大量の水が使用されていますが、一体どのような方法で調達されているのでしょうか?
内陸にある水族館は、海水をどうやって調達している?
海の近くにある水族館は海水を、海から遠い水族館は人工海水を使用している。
水族館というのは、海の近くに建てられていることが多いです。
そのような水族館の多くは、海に取水路(しゅすいろ)を設けて、海水を引き込んでいます。
しかしながら、内陸にある水族館では、この方法を使うことはできません。
その場合には、タンク車などで海水を運んだり、「人工海水」を使用しています。
人工海水というのは、文字通り人工的に海水の成分が調合されたもので、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ストロンチウムなどが含有(がんゆう)しています。
これを水に混ぜると、擬似的(ぎじてき)な海水を作ることができるのです。
ちなみに、現在内陸にある水族館の中で最も大きなものは、京都市下京区(きょうとし しもぎょうく)にある「京都水族館」です。
この水族館は、2012年(平成24年)3月14日にオープンしたもので、人工海水を100%使用しています。