誰しも、気持ちが落ち込むことがあります。
そんなときに聴く音楽は、どうしても明るい曲を選びがちです。
何故なら、明るい曲を聴けば、心に元気を注入できそうな気がするからです。
しかしながら、実はこの方法では「元気になる効果」は期待できません。
実は、憂鬱なときに明るい曲を聴いても効果はなかった
心理学的には、気分と反対のものよりも、同質のものを聴く方が、精神の安定がはかれるとされています。
これは、「同質効果」と呼ばれ、心の病気の治療法のひとつである音楽療法にも利用されています。
高ぶっている神経を鎮(しず)めたいときには、攻撃的で激しい曲を、逆に気分が落ち込んでいるときには、暗めで静かな曲を、またセカセカして落ち着かないときには、スピード感のある曲を聴けば、そのときの心理状態から抜け出せるというわけです。
しかしながら、これはあくまでも音だけに関していえることです。
歌詞がストレートに耳に飛び込んでくると、頭が休まりません。
このようなときには、歌が入っていないインストルメンタル曲や、歌が入っていても意味の分からない外国曲が良いようです。
嫌なことがあったときや、落ち込んだときなどは、是非お試しください。