タイガーマスク運動とは?

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寄付

2010年12月25日に、「伊達直人(だて なおと)」と名乗る人物から、群馬県中央児童相談所へランドセル10個が送られました。

これを皮切りに、2011年1月1日には神奈川県小田原児童相談所にも同人物名義で寄付が行なわれるなど、全国各地の児童養護施設へ、複数存在すると思われる「伊達直人」からの寄付行為が相次ぎました。

そして、この「伊達直人」という名前が、梶原一騎(かじわら いっき)のプロレス少年漫画・「タイガーマスク」の主人公で、自らが育った孤児院へ素性を隠して寄付をする人物と同じであることから、「タイガーマスク運動」また、は「タイガーマスク現象」と呼ばれるようになりました。

寄贈された物品には、ランドセルの他にはプラモデル、玩具、筆記用具、現金、商品券、食品、紙おむつ、金塊などがあります。

くわえて、2011年1月11日には、「あしたのジョー」の主人公である「矢吹丈(やぶき じょう)」名義で、千葉県船橋市の「おんちょう園」に文房具が寄付されるなど、伊達直人以外のフィクションのキャラクターや、実在の人物の名を借りた寄付も相次いで行なわれました。

そして、これら匿名(とくめい)による寄付行為の運動は、2011年1月12日までに、全国47すべての都道府県へと広がっていきました。

これを受けて、2011年3月1日に、東京のNPO法人「ファザーリング・ジャパン」が、全国の児童養護施設で暮らす子供たちを経済的に支援する「タイガーマスク基金」の設立を発表。
この基金の発起人には、「タイガーマスク」の原作者・梶原一騎の妻の高森篤子や、作画・辻なおきの妻の辻芙美子も名を連ねています。

ちなみに、この運動について、原作者である梶原一騎の実弟の真樹日佐夫(まき ひさお、キックボクシング真樹ジム会長)は、「閉塞(へいそく)した時代に風穴をあける連鎖行動」「この現象で生まれたタイガーマスクは、仕事だけで精一杯だった兄がなりたくてもなれなかった姿だ」とコメントしています。

参考にしたサイト
タイガーマスク運動 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/タイガーマスク運動

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