朝起きたら、すぐにふとんをたたむのは、いかにも几帳面(きちょうめん)でよいことのように思えます。
が、実はこれ、ふとんにとっては大打撃(だいだげき)なのです。
ふとんは、すぐにたたんではいけない
人間は、一晩でコップ一杯分の汗をかきます。
真夏の熱帯夜(ねったいや)ならば、その量はさらに増えます。
ふとんは、この汗を残らず吸収しており、自然に内側には水分がこもった状態になっています。
なので、これをすぐに押入れにしまってしまうと、水気が残り、例え上等の綿を使ったふとんであったとしても、いずれかび臭くなっていきます。
湿気を少しでも外へ逃がすためには、ふとんをしばらく風にあてることが大切です。
このようにすることによって、ふとんの寿命はかなり違ってきます。
だらしないと言われる「万年床(まんねんどこ)」にも、一理あるのです。